ストリートチルドレンについて
- “ストリート・チルドレン”の姿は、フィリピン国内では、ごく見慣れた光景となっています。その数は、問題として意識されはじめた1970年代初頭から急増し、現在では、警鐘を与えるまでに成長しています
- 専門家によると、“ストリート・チャイルド(単数扱い)” とは、15歳以下で、多くの時間を路上で過ごしているの子どものことを指します(年齢の上限を16歳以下としている専門家もいます)
- “ストリート・チルドレン” という言葉は、生計を立てるために路上で多くの時間を過ごしている子どもたちの身元を確認するため、1980年半ばにつくられたものです
- 路上で生計を立てていくため、たとえ、まだ、小さな子どもであっても、ペットボトルやビン、缶、ダンボールなどの資源ゴミを回収しながらカートを押し歩く姿、靴磨き、新聞販売、キャンディ、タバコなどの小売りをしたり、市場でビニール袋や古着を再利用したフキン・足拭きマットなどを販売する姿が見られます
ストリート・チルドレン(SC)"の人口
- 現調査では、国内主要都市の子どもの数は、該当都市人口の1~3%である一方、マニラ首都圏では、0~17歳の子どもが300万人を超え、そのうち、およそ5万~7.5万人が“SC”であるとの結果が出ています。両親による虐待や育児放棄など、貧困ゆえ家族が抱える問題が、子どもたちを路上に追いやる原因となっています
- 都市部の貧困人口5%が“SC”、つまり、都市部の貧困家庭の子ども100人に5人が“SC”ということになります
ストリート・チルドレン"となる要因
- 身体的虐待
- 性的虐待
- 経済的虐待
- 子どもたちを使って、無理矢理、労働に従事させ、お金を稼ぐことを強要。顧客に性的給仕をさせるような取り決めをする(売買春に従事させる)なども含まれます
ストリート・チルドレン"の特徴
- 性別 - 女の子より男の子のほうが多い
- 年齢 ‐ 5~18歳。大部分は11~14歳
- 家族構成 - 大家族出身。愛情ある養育を受けた経験がほとんどなく、多くが虐待を経験
- 教育 - 初等教育年齢に達しているが卒業率は低く、中には学校に行っていない子どもたちもいる
- 親の学歴 - 低いか、まったく教育を受けていない
- 親の収入 - ほとんど技術を持たないため低収入で、生活必需品をまかなうには十分ではない
ストリート・チルドレン"問題への反響
- 公式・非公式教育支援
- 価値観の理解と発達
- リーダーシップ・トレーニング
- 効果的な子育てセミナー
- 自立支援と技術トレーニング
- 短期・長期滞在型施設
- 里親・養子プログラム